内容説明
自然界や匠が作り出した色彩の秘密や、色を訪ねる旅、色を楽しむ暮らし、スターや作家の人生を支えた特別な心の色の物語。毎回一つの色をテーマに、幾つかのコーナーで構成され、一つの色に徹底的にこだわった「夢用絵の具」。この本は、そんな「夢用絵の具」で最も人気の高かったコーナー「こころの色」のストーリーを改めて書き直したものです。
目次
よみがえった桜と共に花咲いたピンク―宇野千代
至高の女に捧げた高貴な紫―谷崎潤一郎
作家の創作を支えた黒い石―森瑶子
赤で結ばれた永遠の絆―石原裕次郎
あふれる夢を詰め込んだ茶色いベレー帽―手塚治虫
母の思いが込められた白い振りそで―幸田文
琥珀の中にみた永遠への憧れ―宮沢賢治〔ほか〕