内容説明
秋篠宮の誕生以来三十九年間、皇室にはたったひとりの男子の誕生もない。皇室典範には皇位継承は男系男子に限定されている以上、このままではいずれ天皇制は消滅する運命にある。さてどうするか?もし、女帝を認めれば皇室の危機は解消されるのか?本当に安泰なのか?男女平等の世の中だから女帝を認めるのが妥当なのか?かつて女帝が存在したのだから認めるのが当然なのか?男系から女系への移行は「万世一系」を標榜する天皇制の根幹を揺るがさないのか?同床異夢の女帝擁護論や俗耳に入りやすい情緒的反応と感情論を排し若手保守派論客が女帝容認の前になすべき具体案を示す問題提起の書。
目次
序章 なぜ政府は拙速に女帝を推し進めるのか
第1章 本当に皇統の危機なのか
第2章 政府有識者会議の問題点
第3章 なぜ女性天皇ではだめなのか
第4章 なぜ男系継承なのか
第5章 女性天皇の歴史を辿ってみれば
第6章 明治皇室典範と現皇室典範は何が違うか
第7章 女帝容認論の深謀遠慮
第8章 女帝を容認しなくても皇統は続けられる
第9章 大激論 女性天皇是か非か―高橋紘vs八木秀次
著者等紹介
八木秀次[ヤギヒデツグ]
1962年広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業。同大学大学院政治学研究科博士課程中退。高崎経済大学地域政策学部助教授、慶応義塾大学総合政策学部非常勤講師。専攻は憲法学、思想史。フジテレビジョン番組審議委員、「新しい歴史教科書をつくる会」会長。2002年、第二回正論新風賞受賞
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