内容説明
京都はもっと席が確保できない街であっていい。なぜなら、平安を体感できるのは京都人のために用意された場所だけだから。町家ショップとは京都人の隠れ家のことだし、京の花を知るにはカタログでも香りでもなく、その声を聴かなくてはならないから。つまり簡単には触れられない、愛情なくしては辿り着けないのである。それでも本当の京都を知りたいのなら、頭の中に築かれた千年のバビロンを一度リセットし、市井でひっそりと愛をもって交歓される京都人の日常に目を向けよ!愉悦に満ちた見知らぬ顔の京がきっと見えてくるはずである。
目次
平安―京は萌えているか?
石―ううっ、イシはどこだ?
タクシー―MK牛車往来
都市伝説―瓢箪と紅白の紙
学校―ラプラス百鬼夜行
アート―モダンは琳として
町家ショップ―普請負けにご用心
映画―和製ハリウッド事始
仏像―生かすも殺すも物差し次第
商店街―幸福を売る巷
犯罪―みやこ、の、じけん
花―京都の中心で、勝手に愛をさけぶ
著者等紹介
入江敦彦[イリエアツヒコ]
1961年、京都・西陣、髪結いの長男に生まれ、機の音に囲まれて育つ。多摩美術大学染織デザイン科卒業。MICHIKO LONDONコーディネーターを経て、91年渡英、現在ロンドン在住。エッセイスト。生粋の京都人の目で京都の深層を喝破した痛快作『京都人だけが知っている』『やっぱり京都人だけが知っている』(ともに洋泉社・新書y)は近年の京都ブームのさきがけとなった
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感想・レビュー
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ぶんこ
34
半分まで読みましたが、私には合っていませんでした。男性向けのような印象で、辛口。京都旅用にお得情報というよりは、タクシーや町家等々確かに京都人だからこその評価というかお説でしたが、正直興味は湧きませんでした。2018/11/19
ophiuchi
4
「京都人だけが知っている」シリーズの最後となる3冊目。今後、京都へ行くときは参考にすると思う。今年5月に行った時、同志社大学を見てきたのが正解だったと分かり、ちょっと嬉しかった。2011/12/08
森田
0
レポート資料2016/07/14