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「こころ」はだれが壊すのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784896917024
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0247

内容説明

犯罪者は「障害者」なのか。「児童虐待」は「保護」されて一件落着か。「障害」の早期治療とはなにか。教師の「こころ」はなぜ蝕まれているのか。…こうした「問題」の背後で進む、なにかにつけ医療に「お任せ」、精神医療言説に「お任せ」、あなた任せの「精神医学化」する現代社会固有の弊害は、「社会のふところを浅くする」ところにある。練達の精神科医が根底から問い直す。

目次

序章 「こころ」についていくつかのこと―フロイトの関係発達論から(前著『「こころ」はどこで壊れるか』を振り返って;フロイト「理論」の受け継ぎ方 ほか)
第1章 「ふところ」を浅くする現代社会(「精神医学化」する社会―DSM再論;「問題」をなぜすぐに医療へ委ねてしまうのか ほか)
第2章 「児童虐待」の語り方に異論あり(「児童虐待」の問題の概要;「逸脱」と「虐待」の距離 ほか)
第3章 「学校・子ども」問題への治療的アプローチ(学校現場に「競争」は必要か;学校の競争原理とはなにか ほか)
第4章 精神医療と司法―大阪・池田小事件以後(大阪・池田小の事件から;「詐病」は見抜けるのか ほか)

著者等紹介

滝川一広[タキカワカズヒロ]
1947年名古屋市生まれ。75年名古屋市立大学医学部卒業後、同精神医学教室に入局。岐阜精神病院(現・岐阜病院)に赴任。81年名古屋市立大学医学部精神科助手。84年より名古屋児童福祉センターに勤務。同センターの児童相談所部門の医師および情緒障害児短期治療施設部門の長を務める。95年、東京に移り、青木病院に勤務。99年より愛知教育大学障害児教室および同治療センターの助教授を経て現在、教授

佐藤幹夫[サトウミキオ]
1953年秋田県生まれ。75年国学院大学文学部卒業。養護学校教員を21年間務め、2001年の4月よりフリーに
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

13
前著に続く刺激的インタビュー。前回同様に滝川先生の言葉の引用開始――。「まえがき」:<「こころ」はだれが壊すのか? だれのせいだ! なにが悪い! と糾弾や追求に走っている間は、「こころ」は壊れることをやめないだろう/そのようにして「こころ」を壊しあっているのは、わたしたちではあるまいか/たいせつなのは、矛盾と困難のありようをじっくりと腑分けしなが、それらの折り合いの方途を粘り強く探り続ける営みだろう。その粘りを失ったところから「こころ」は綻びてゆく>と。その通り。バランスの良い“懐深い”思考が大事だと。⇒2020/12/25

Nabe

0
内容は少し難しかったけれど対談形式で読みやすかったです。タイトルの答えを語るというわけじゃなく問題をなんでも「精神医学化」してしまうことへの危惧が多く語られてました。個人的には本人の周りの人のフォローが重要なのでは、と思います。2014/02/18

MANABE Jun

0
「問題行動の精神医学化」の問題,精神医療現場,教育現場の疲弊の問題,個別性を無視し抽象化することの問題など,教えられることが多かった。特に151ページの「診断名とは抽象化で,そこにはその子はいないのです」という言葉は胸に刻んでおきたい。 更に,なぜだか自分が親になったらどんな子育てをしようかと空想させられたり,自分の親に「ありがとうございました」と伝えなければと思わされた。2012/03/01

ジャガラモガラ

0
自分がまだ2人関係のままである事も生き辛い理由の一つなのだろう。色々な病名を付けて自分の不幸の原因を外部に求めようとする、との言葉は心に刺さった。育成環境を全否定は出来ないが自分自身の怠惰、臆病、私利私欲といったものも今の不幸の原因だ。形に嵌めて対処していく方が効率は良いが万能という訳では無い。タイトルは暗にマスコミを批判しているように思えた。一視聴者としては心に藁を詰め込んで満足していないか内省する必要がある2019/06/19

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