内容説明
本物のビールの旨さを、日本人は知らない!?年間消費量一〇五億本!だがその大半がピルスナータイプだ。麦芽、ホップ、酵母の力が生み出す、芳醇で多彩なヨーロッパのビール―なぜ日本には、こういう旨いビールがないのだろう?本物のビールに魅せられ、脱サラしてブルワリーをつくった男がいる。まっとうな素材と優れた技術、そして自然の力…理想のビールはこれだ!歴史が磨いた世界の逸品。美味しい飲み方。ビールの科学と健康学。ビール職人が教えてくれる、奥深い“ビールの世界”のすべて。
目次
第1章 本物のビールに出会う―ヨーロッパほろ酔い紀行
第2章 自家醸造ビールの魅力―アメリカのマイクロ・ブルワリー
第3章 ビール学入門―ビール通への道(1)
第4章 日本のビール―僕のブルワリー奮闘記
第5章 ビールの美味しい科学―ビール通への道(2)
著者等紹介
青井博幸[アオイヒロユキ]
1960年東京生まれ。京都大学大学院工学部修士卒業。大手エンジニアリング会社在勤中の海外生活で、世界のビール紀行と自家醸造を満喫。98年に人生航路を大転換、ブルワリー「ビアライゼ株式会社」を創業。本格的なヨーロッパスタイルの「八千代ブロイ」は高く評価され、宣伝なしで初年度から11万本のヒットとなった。現在は小規模メーカーのネットワークに力を入れ、地ビール・コンサルタントとしても活躍中。2002年6月より、全国地ビール醸造者協議会顧問
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感想・レビュー
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はぎ
3
本書は、ビールの歴史・作り方・スタイルの特徴・各国のビール事情などがエッセイ風に描かれている。「ビールの教科書」に比べると内容はやや薄いが、その分サクサクと読めるため、初めて触れるビール本には最適。本作品は、著者が現役のブルワーとして活躍されている時に出版されている。そのため、日本のビール業界の課題や理想、著者が目指す人とビールの関わり方について、醸造家の目線で述べられており面白い。著者は既にビール事業から身を引いており、本作で紹介されていたビールはもう飲めない。一度、著者が造ったビールを口にしたかった。2013/07/12
ユウユウ
2
泡の数ほどの楽しさ美味しさ奥深さ2025/01/24
Ryotaro Tsunekawa
2
ビールのノウハウが詰まった一冊。ただ、それだけでなく、ビールへの愛、なんていうとちょっと浮いた言葉になるけど、本当に好きなことを積み上げていくカッコよさに溢れた一冊。ジャンルに関わらず、こういう生き方は憧れる。そしてどうにか実践したいものだと思う。2013/12/16
aoko
1
ビールどころかアルコール全般飲まない私でも、ラガービールとエールビールの違いからビール製造方法まで理解できるように書かれていた。ビール製造許可を取得する話は、お役所仕事ぽくて面白かった。2019/09/05
かんがく
1
地ビールを作っている著者が、ビールの基礎を解説しながら日本の高すぎる酒税と、それによる大企業独占と質の低さを批判したもの。海外ビール、地ビールに興味を持った。2016/02/25