- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
「知の巨人」はトンデモさんだ!科学知識は張子の虎。数ある著作は初歩的なミス、勘違い、珍説のオンパレード。その根底には、記述の間違い以上に深刻な思想の病気が潜んでいる。若き論客、衝撃のデビュー。
目次
第1章 インターネット教伝道師の奇説、珍説、誤説
第2章 人工知能とのハイブリッド進化という立花流妄想を検証する
第3章 宇宙開発をめぐる現実離れした願望の背後にあるもの
第4章 環境ホルモンと遺伝子組換え食品をめぐる主張の奇々怪々
第5章 まだまだあるぞ、こんな間違い・あんなミス
第6章 立花思想の本質的な欠陥は何に由来しているのか
第7章 オカルティスト立花隆の実像
第8章 立花隆の功と罪―「知の巨人」から「知の虚人」へ
著者等紹介
谷田和一郎[タニダワイチロウ]
1976年東京生まれ。開成高校から東京大学理科1類に入学。理科系一直線ではもの足りなくなって進路を変更、文学部言語文化学科に進学した。2000年3月卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aaaabbbb
2
立花隆の科学的知識などの誤りについて検証、批判したチャレンジングな一冊。 個人的にも立花隆は科学に肯定的な割にはオカルトにはまり過ぎで知識がちぐはぐに感じていたので、批判が存在する価値はあると思う。内容も、些細な部分がないではないが、全体的にまっとうであろう。2011/07/17
とりもり
1
以前から、立花隆の科学的言説に誤りや論理的飛躍が多いことは認識していた(社会的なテーマでも、ホリエモンに訴えられた件のように大した違いはないが)ので、興味を持って読んでみた。そして、問題レベルが認識していた以上であることが分かった。科学的言説に限って言えば、科学の限界を「超科学的なもの」で乗り越えられるのではないかという、無邪気な思い込みに端を発している気がする。所詮は、「科学的」なものに憧憬を抱く「非科学的」な人なんだと考えれば害はない。但し、「知の巨人」という誇張されたキャッチコピーが剥奪されればね。2012/04/22
J_L_B_459
1
「タミフル脳症」についての氏のコメントに疑問を感じたので読んでみた。読んだ後は「やっぱりね」と思った。本書で指摘されていることの中には瑣末過ぎるかなと思えるもの・今から見ると氏の直感の方が当たっていたかなと思えるもの(個体の表現形質は遺伝子セットだけではなく発生過程における外的要因も左右する)もあることはある。しかし、過去の偉業やニューエイジサイエンスあるいはオカルトへの傾倒云々はともかく、結論ありきで物述べてる時点でもうダメダメ。2009/12/28
ozapin
0
久しぶりに再読した。明らかに谷田さんがおっしゃっていることが正しいのだろうが、立花隆さんは、本当にお茶目で不思議な存在だ。この間、猫ビルの取材番組がNHKであったが、すでに本があふれていた整理不可能状態に陥っているように見えた。そこもお茶目で許せてしまう。2014/06/15
Xtrated-Xero.
0
立花隆氏と言えば知の巨人。文系理系のクロスオーバーとしても知られるが、本書を読んでサイエンスの知識は殆ど間違っていると結論したい。2014/05/19