内容説明
大胆不敵ですこし危険な文化論思想と大衆文化の見えない関係をあぶり出す骨太の思考。哲学はコラムに、歴史はノスタルジーに、ロックは商品に変質し、知性はワイドショー化されてしまうこの時代に抗し、本格的論客が登場する。
目次
1 星屑(スターダスト)をむすぶ線―ロックと現代の群衆
2 ロックのサブ哲学(乞食は愚弄する―ロックの野望あるいはロウ・センスを磨きあげること;ロックとコンセプト―ジギー・スターダストとは誰なのか?;ロス暴動の群衆ロック度―レッド・ホット・チリペッパーズの社会思想;何がわれわれをして民族へと?)
3 思考のスタジアム(月見草の兵站学―野球の社会史を捕手‐監督論から組み替える;『ファミスタ』とスポーツの哲学;二年後の月見草―野球をとりかえすために)
4 死と身体のバロック(子宮のバロキスム―闘争する免疫システム;電磁気の襞が現実を折り曲げる―ヴァーチャル・リアリティにバロックは可能か?;イラク アメリカ戦争における身体の消逸;終末にいたる神話―そして肉体改造のコメディ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
11
古本市で手に入れました。初めて目にする著者、大学の先生で社会思想史担当。(1994年当時)全4章からなるがロックに関連してるのは、最初の2章だけ、私と1年違うだけで同じ時代を過ごしたのでしょう。プログレ(クリムゾン、フロイド、ジェスロ・タルetc)に関する記述が多く、そこそこ楽しめましたが、如何せん大学の先生にありがちな、観念に走った悪文で読みにくかった。そして残りは私の嫌いなプロ野球とそのシュミレーションゲームに関する事で飛ばし読み。野村とか古田とか全然興味持てない。看板に偽りあり!小難しかった。2023/09/19
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