内容説明
羊を追い、村でのどかに暮していたメロス。ある日、友人のいるシラクスの市を訪れたメロスは、活気を失い、変わり果てたまちの様子に驚く。人を信じることのできない王が、罪のない人々を恐怖に陥れていたのだ。怒りに震えたメロスは人々を救うため、王のもとへと乗り込んでいく。邪悪を憎み、友を信じる若者たちの友情を描いた、太宰治の代表的短編小説。
著者等紹介
太宰治[ダザイオサム]
1909‐1948。青森県津軽郡の名家に生まれる。中学時代より執筆活動を始め、同人誌を発行。東京帝国大学入学後は井伏鱒二に師事し、作家を志す。1935年、『逆行』が第一回芥川賞候補となり、翌年に短編集『晩年』を出版。以降、『HUMAN LOST』『走れメロス』『斜陽』など数多くの作品を発表した。1948年には名作『人間失格』を執筆するも、玉川上水で入水自殺。39歳でその生涯を閉じた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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