内容説明
横浜の戦国時代は、太田道灌が小机城を攻めた文明十年(一四七八)から始まるとも言われている。まもなく伊勢宗瑞(北条早雲)は山内・扇谷両上杉氏の抗争に乗じて、相模・武蔵に侵攻し、現在の横浜市域は氏綱の代にはその勢力下に入り、後北条氏とその一族が支配することとなった。本書は、小机城と鶴見川流域、神奈川湊や金沢などの沿岸地域、さらには玉縄城周辺の村々などを治め、房総の里見氏、甲斐の武田氏、豊臣秀吉などと戦った各地域の領主や武士たちの具体像を、長年、後北条氏文書の研究と編纂に携わってきた著者が浮き彫りにする。
目次
第1章 小机城と小机北条氏(小机城と太田道灌;伊勢宗瑞と笠原氏;鶴見川流域の武士たち;江戸衆の武士たち)
第2章 神奈川湊と蒔田城(権現山城の戦い;神奈川湊と矢野氏;本牧岬の武士たち;蒔田城の吉良氏)
第3章 湾岸地域の武士たち(金沢六浦の繁栄;杉田郷の間宮氏;日野郷と北条幻庵;相模国山内荘の武士たち)
第4章 玉縄城の支工と海上防衛(玉縄城の歴代城主;里見水軍との海上決戦;小田原合戦への道)
著者等紹介
下山治久[シモヤマハルヒサ]
1942年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。角川文化振興財団で、『日本地名大辞典』の編集などに携わる。神奈川県綾瀬市史編纂委員、東京都中央区教育委員会文化財調査指導員などを務め、現在、津久井町史中世部会委員。専門は日本中世史(関東戦国時代史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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