内容説明
一九四五年八月三〇日、連合国軍最高司令官マッカーサーが厚木飛行場に到着し、日本占領が開始された。市街地の大半が接収された横浜には、占領軍を統括する米第八軍の司令部が置かれ、相模原、横須賀など、戦前最大の「軍県」であった神奈川県下の軍都も、基地の街へと変貌した。現在一四の米軍基地・施設を抱える神奈川県は、本土随一の「基地県」である。神奈川県の米軍とはどのようなものであり、人々に何をもたらしてきたのか?戦後六〇年以上に及ぶ米軍基地との関わりを、自治体史編纂に携わってきた研究者五人が、幅広い分野から跡づける。
目次
序章 神奈川県の米軍基地
1章 軍都から基地の街へ
2章 基地の返還と再編成
3章 さまざまな基地問題
4章 基地と米兵をめぐる戦後
5章 基地と周辺の現在
終章 米軍再編成と神奈川県の米軍基地―第一軍団司令部移転計画を中心として
著者等紹介
栗田尚弥[クリタヒサヤ]
1954年生まれ。國學院大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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