内容説明
横浜市中区の「山手公園」は1870年(明治3)に誕生した、わが国最初の洋式公園である。山手は横浜開港にともない、外国人が居住するための居留地が置かれた地域で、外国側が日本政府から土地を借りて自らの資金で開設した、外国人専用の公園であった。本書は、山手公園が日本に公園制度が生まれる三年前に開設され、居留地時代の景観を色濃く残す公園として、国の「名勝」の指定を受けたことなどを紹介しながら、日本におけるローンテニス、ヒマラヤスギ、軍楽隊の発祥の地となった歴史を明らかにする。
目次
その1 山手居留地と外国人(横浜のなかの山手公園;ブラフ積とブラフ溝 ほか)
その2 こうして山手公園が生まれた(わが国の公園制度のはじまり;みんなが集まる公園が欲しい ほか)
その3 テニス発祥の地・山手公園(テニスを楽しむ女性たち;おしとやかな女性のプレーぶり ほか)
その4 ヒマラヤスギのきた道(山手独特の景観をつくる;一八七九年にヘンリー・ブルックが種子を ほか)
その5 山手公園と作家たち(ある不倫の結末―歌人・北原白秋;ヨコハマの大正ロマン―詩人・柳沢健 ほか)
著者等紹介
鳴海正泰[ナルミマサヤス]
1931年生まれ。東北大学文学部卒。東京都政調査会研究員をへて、1963年横浜市役所に入り企画調整局専任主幹。1980年関東学院大学経済学部教授。現在、関東学院大学名誉教授。横浜地方自治研究センター理事長。横浜山手・テニス発祥記念館長、YITC(横浜インターナショナル・テニス・コミュニティ)会員
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