内容説明
本書は、通算65年にわたって書き残した膨大な量の日記のほか、新発見の「サトウ旧蔵写真アルバム」や日本の家族への手紙などを駆使して、サトウが見た明治維新を再現し、波瀾に富んだその生涯を明らかにする。
目次
第1部 維新への道(サトウ家の人びと;極東への旅立ち―上海・北京経由日本へ;攘夷の国へ ほか)
第2部 アジアの外交官として(日本への帰任;灯台視察;西南戦争―西郷との別れ ほか)
解説 アーネスト・サトウが遺したもの(二つの写真アルバムの邂逅;サトウの蔵書;サトウの著作 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロピケ
1
幕末の日本で縦横無尽に日本を駆け回ったサトウ。彼にも若気の至りがあったり、攘夷の気運にあった日本で過ごすにあたり、家族宛に遺書を書いたりと人間らしい一面が覗えてほっとした。日本人の妻兼夫人と2人の息子がいた事を初めて知った。二男久吉は父親譲りの見惚れるほどの美男子。サトウ家は美男美女揃い。久吉さんのその後が今度は気になる。2010/05/20
ふーいえ
0
日本にはほとんどしゃしんがないが、外国から見た幕末はとてもわかりやすい。この人カッコイイ。2014/04/13
みずほ
0
資料が満載で、面白かったです。2020/10/01
てり
0
幕末維新の歴史の中にその名をよく見かける英国人外交官アーネスト・サトウについて。通訳はもちろん候文も読みこなし書道もなかなかの達筆。当時の尊王攘夷の風潮の中で外国人は命の危険がある中、彼の行動力と冷静な洞察力にはただただ感服するのみ。日本の家族とのやりとりもあってそちらも興味深い。この人の一生はいつか映画化されるんじゃないだろうか。あるいは大河ドラマとか。それくらいの人物だと思う。2020/07/28