内容説明
タウンゼンド・ハリスは、初の駐日総領事として来日する以前に、一陶器商でありながらニューヨーク市教育委員会委員長となり、貧困層の子弟のための無月謝高等学校の設立に心血を注いだ。広く門戸を開いたこの学校は、発展してニューヨーク市立大学となり、多くの人材を輩出してきた。本書は、アメリカの資料をもとに、教育にかけたハリスの活動の軌跡を初めて詳細に跡づけ、併せて日米修好通商条約の締結という第二の門戸開放に全力を傾けたハリスの孤独な闘いの経緯をたどり、一ニューヨーク市民としてのハリスの人間像を描き出そうとしたものである。
目次
ニューヨーク市立大学
ニューヨークとハリス家の来歴
ニューヨーク市教育委員会委員長タウンゼンド・ハリスの登場
フリー・アカデミー建設への道
ハリス・リポートの概要
新聞の反響
「正義」対「明白な事実」
草案が法令となる日
ハリス最後の投稿
投票日
フリー・アカデミー創立
門戸開放の日
第二の人生・第二の門戸開放への序曲
日本へ
下田着任
総領事としての活動開始
内外の情勢―1857年
総領事江戸へ向かう
江戸城のハリス
ハリスの門戸開放なる
横浜開港までの一年
江戸一番のVIPハリス
老大君の栄誉ある日々
日本への遺産
フリー・アカデミーとニューヨーク市の発展
同窓生の活躍
「シティ」はどこにいくのか
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