内容説明
我も人なり彼も人なりという、又文学は文学研究者という名の専門家のものではなくて、素人つまり市民のものであるという、そういう立場からのブレイク論。ブレイク全著作の翻訳出版に際しての二篇を付して増補とする。
目次
一つの生涯―ウィリアム・ブレイクのための墓碑銘
ブレイクの手紙について
ブレイクの手紙に見られる貧乏について
ブレイクにおける死の問題
若きブレイクの野心
ラムのブレイク批評
20歳台後半のブレイク―『月の中の島』の中の『無垢の歌』の3つの原型を中心に
ブレイク入門
ブレイク
『無垢の歌』の1つの文学史的位置
私がいささか興奮したとき
勝利者の哲学
ウィリアム・ブレイクの詩
無視された作者の意図―ブレイクの一短詩をめぐって
ウィリアム・ブレイクの芸術
書評四つ
人間の実力ということ
私をブレイクに引きつけたもの
ブレイクの現代的意義
付 もろきものよ、汝の名は女