内容説明
人はなぜ書くのか他者とのつながりを求めて?身も辛く心に暇なくつねに時に追われるハンセン病者の作品にはなぜ詩や短歌が多いのか瞬発力でできるから?
目次
第1章 無垢な言葉(閉ざされた世界・信じた未来―ハンセン病療養所の子供たち;異国の言葉で―香山末子(=金末子)とコンスタンチン・トロチェフ)
第2章 ひたむきな命(「いのちの初夜」が世に出るまで;「いのちの初夜」を読む;北條民雄とは何者か)
第3章 救いの器(雲母ひかる―明石海人の歌;わが心…熱く燃ゆるよ―津田治子の歌)
第4章 宿命への挑戦(告発―中山秋夫の詩;島比呂志の「生田長江論」)
第5章 生きること・見つめること(神谷美恵子とハンセン病;神谷美恵子という存在)
著者等紹介
山下多恵子[ヤマシタタエコ]
1953年、岩手県生まれ。国際啄木学会理事。日本ペンクラブ会員。日本近代文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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