内容説明
友人たちよ、私は足し算の生を生きたい。北と南、心の言葉とパンの言葉、私と私、そのどちらかを選ぶよう、誰かに強制されることなしに。
著者等紹介
アバーテ,カルミネ[アバーテ,カルミネ] [Abate,Carmine]
1954年生まれ。出生地のカルフィッツィ(カラブリア州クロトーネ県)は、南イタリアに点在するアルバニア系住民(アルバレシュ)の共同体のひとつ。南伊プーリア州のバーリ大学を卒業後、ドイツに移住。1984年、ドイツ語による短篇集『かばんを閉めて、行け!(Den Koffer und weg!)』を発表し、作家としてデビュー(1993年、同作のイタリア語版『壁のなかの壁(Il muro dei muri)』を刊行)。1990年代半ばに北イタリアのトレント県に移住し、現在にいたるまで同地で生活を送る。架空のアルバレシュ共同体「ホラ」を舞台にした作品を複数手がけている。2012年、La collina del vento(『風の丘』関口英子訳、新潮社、2015年)でカンピエッロ賞を受賞
栗原俊秀[クリハラトシヒデ]
1983年生まれ。翻訳家。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)で第2回須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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