目次
歌(ヤン・コハノフスキ第一歌集;ヤン・コハノフスキ第二歌集;夏至祭の歌)
フラシュキ(ヤン・コハノフスキのフラシュキ第一集;ヤン・コハノフスキのフラシュキ第二集;ヤン・コハノフスキのフラシュキ第三集;“飲酒にまつわるフラシュカ三篇”から)
著者等紹介
コハノフスキ,ヤン[コハノフスキ,ヤン] [Kochanowski,Jan]
1530年スィツィーナ(ポーランド)生、1584年ルブリン(ポーランド)没。19世紀にアダム・ミツキェーヴィチが出現する以前のポーランド文学において最も傑出した詩人とされる。ラテン語でも執筆した。その文学には、ギリシア・ローマ古典文化の継承に代表されるルネッサンス期欧州共通の特質に加えて、宗教的寛容、田園生活の礼讃、鋭い民族意識といったポーランド的特徴を見て取ることができる
関口時正[セキグチトキマサ]
東京生まれ。東京大学卒。ポーランド政府給費留学(ヤギェロン大学)。1992~2013年、東京外国語大学でポーランド文化を教える。同大名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きゅー
6
16世紀のポーランドの詩人コハノフスキによる詩と戯れ歌(フラシュキ)が収録されている。たんなる詩集というよりは、研究書という側面が強い。ところどころで著者による、コハノフスキの伝記的情報、当時の風習・文学的伝統、500年前のポーランド語を翻訳することの困難さなどが挿入される。詩はホラティウスや『ギリシア詞華集』、ポーランドの伝説などを本歌取りしたものが多く、そうしたものに慣れない身としてはあまり興味をそそられなかった。同叢書の1巻はコハノフスキの『挽歌』だが、私にはそちらの憂愁さの方が好みだ。2023/04/07
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