出版社内容情報
結婚10年目にしての二人のヨーロッパ珍道中。妻の軽妙な語り口と、夫の名作140点。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
26
フランス、スペイン、アルゼンチンでよく食べよく飲みよく楽しんだ夫婦の旅行記。キラキラ溌剌とされていて、読んでいてとても辛かったです。アラーキー氏のあとがきも堪えました。2014/07/09
gtn
19
マルセーユの駅。右手にサンドイッチ、左手にミネラルウォーターを握りしめ、駆け込み乗車しようとする妻陽子。それを連写する夫アラーキー。なんとも愛おしい。妻亡き今も、夫の中でセンチメンタルな旅は続く。2019/09/08
tom
10
蜷川実花の「うつくしい日々」から連想して荒木経惟の写真集を見る。そうして、この本のことを思い出し、読み始める。陽子さんの文章に併せて荒木経惟の写真。写真がうまいと、見るたびに思う。彼はプロだから、当然のことだけど、きっと体で写真が撮れるのだろう。見るたびに、羨望と嫉妬です。そして、陽子さん、パリに行き、スペインに行き、どこに行っても喰い続ける。読みながら、荒木経惟が撮った「センチメンタルな旅」に出てくる陽子さんの顔つきと、全く違ってることに気づく。陽子さんの変化の理由は何と気になって仕方がない。2019/09/21
wknwkn
2
まるで2人と一緒に旅をしているような気持ちになりました。陽子さんの言葉のセンスにシビれたり、アラーキーギャグにくだらねぇ〜と思ったり、写真に魅せられたりしていたら、最後の最後アラーキーのあとがきで涙が出てきた。本当に素敵なご夫婦、憧れます。2013/01/14
odiel_
0
アラーキー写真、妻陽子文の旅エッセイ。全体にあっけらかんとして何がセンチメンタルなのかと思ったが、あとがきを見て理解。センチメンタルなのは夫であり読者だけで、この中にいる陽子も、全てモノクロの写真も、色彩豊かに輝いているのである。これからどれだけ時間が過ぎようとも。2020/08/05
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