ポーランド文学古典叢書<br> 人形

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ポーランド文学古典叢書
人形

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  • サイズ A5判/ページ数 1236/高さ 20cm
  • 商品コード 9784896427073
  • NDC分類 989.83
  • Cコード C0398

出版社内容情報

沼野充義氏激賞!
ポーランド近代小説の最高峰の、これ以上は望めないほどの名訳。19世紀の社会史を一望に収めるリアリズムと、破滅的な情熱のロマンが交錯する。これほどの小説が今まで日本で知られていなかったとは!

「僕の考えでは、これほど重要で、これほど美しいポーランド語の小説はない。本当のところ――トルストイ、フロベール、ドストイェフスキー…といった作家たちの最高傑作との比較に堪えうる唯一のポーランド語の偉大な小説だ」(ポーランドの現代詩人ブロニスワフ・マイの発言 2017)

19世紀中葉のワルシャワを舞台に展開するこの長篇は24ヶ国語に翻訳され、世界中で愉しまれる古典中の古典。ようやく邦訳されこの国の読者に読まれることとなった――


著者紹介
ボレスワフ・プルス [Bolesław Prus]
1847年フルビェシュフ(ポーランド)生、1912年ワルシャワ没。近代ポーランド語文学を代表する評論家・小説家。ロマン主義を克服しようとするポズィティヴィズム運動の主要な論客、活動家の一人。生涯の大半をワルシャワを中心とするロシア領ポーランドで過ごし、ジャーナリストとしての仕事のかたわら、多様な社会福祉活動を自ら実践した。小説の代表作には『人形』、『ファラオ』、『前哨地』がある。

関口時正 [せきぐち ときまさ]
東京生まれ。東京大学卒。ポーランド政府給費留学(ヤギェロン大学)。1992~2013年、東京外国語大学でポーランド文化を教える。同大名誉教授。著書に『ポーランドと他者』(みすず書房)、Eseje nie całkiem polskie(Universitas, Kraków)、訳書にJ. コハノフスキ著『挽歌』、A. ミツキェーヴィチ著『バラードとロマンス』、S. I. ヴィトキェーヴィチ著『ヴィトカツィの戯曲四篇』(以上、未知谷)、J. イヴァシュキェヴィッチ著『尼僧ヨアンナ』(岩波文庫)、J. コット著『ヤン・コット 私の物語』(みすず書房)、C. ミウォシュ著『ポーランド文学史』(共訳、未知谷)、『ショパン全書簡1816~1830年――ポーランド時代』(共訳、岩波書店)、S. レム著『主の変容病院・挑発』(国書刊行会)などがある。

著者等紹介

プルス,ボレスワフ[プルス,ボレスワフ] [Prus,Boleslaw]
本名アレクサンデル・グウォヴァツキ。1847年フルビェシュフ(ポーランド)生、1912年ワルシャワ没。近代ポーランド語文学を代表する評論家・小説家。ロマン主義を克服しようとするポズィティヴィズム運動の主要な論客、活動家の一人。生涯の大半をワルシャワを中心とするロシア領ポーランドで過ごし、ジャーナリストとしての仕事のかたわら、多様な社会福祉活動を自ら実践した

関口時正[セキグチトキマサ]
東京生まれ。東京大学卒。ポーランド政府給費留学(ヤギェロン大学)。1992~2013年、東京外国語大学でポーランド文化を教える。同大名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケイ

150
名作。1878~9年を舞台に1887年に新聞で連載。フィールディングやバルザックの作品を読んでいるよう。広い見識を持つジャーナリストは、当時のワルシャワやポーランドの政治・経済の悲劇的状況を話の中に描き出している。100日天下の後に分割されたポーランドの貴族達には、悲壮感や義務感が足りず、新興商人への蔑みはやる気を無くさせるほど。そして、ユダヤ人の商才への反感は、半世紀後にポーランドでナチがした事の下地があったということか。産業も気概もなく、ナポレオン四世を待つかの如き他力本願の祖国への焦燥感も読み取れる2018/05/01

KI

19
スタンダールのような情熱と、バルザックのような滑稽と、フロベールのような精密さ。2018/05/05

きゅー

19
物語の軸となるのはヴォクルスキのイザベラ嬢への恋愛なのだが、単純な恋愛小説ではない。この物語は19世紀後半のポーランド社会を概観しつつも、ヴォクルスキという個人を導管として社会改革の道を探し、或いは恋に落ちた男の弱さを顕にし、精神的な生活と日々の生活の断絶を覗き見る。特に1878年のワルシャワという舞台は重要で、その後のヨーロッパの趨勢を知っている私たちにとっては、この風土の中にすでに20世紀が生まれているのを目にする事となる。翻訳の素晴らしさも相まって、本当に濃密な読書時間だったとため息をつくしか無い。2018/03/07

chilly

11
19世紀ポーランドが舞台。主人公の商人は、才気と活力あふれる行動家な面と、現実を直視できない空想家な面という2つの特質に引き裂かれている。口ぐせが「俺は狂っているのか」なぐらい、劇的な起伏の持ち主。物語は斜陽貴族の令嬢への恋愛が主軸だけど、政治、社会、科学、階級制、宗教、差別などの要素が盛り込まれていて、読みごたえ抜群だった。多くの登場人物が、自分のしたいことをしているように見えて、実は時代や社会などが作り上げた幻想に踊らされる空疎な"人形"のよう。風刺あり、笑いありの大長編で、最後まで飽きずに読めた。2021/07/23

ケイトKATE

10
19世紀後半のポーランドを舞台にした長編小説。主人公スタニスワフ・ヴォクルスキは、政治犯としてシベリア送りにされながらも、不屈の意思と努力で実業家として成功を収める。そんなヴォクルスキが没落貴族の娘イザベラ・ウェンツカに一目惚れして貴族社会に出入りすることになる。ヴォクルスキは、成り上がり者であるが、力の革命ではなく誰もが学ぶことによる変革を目指し、貧しい者や弱い者に対して支援するなど人情味なところがあり非常に魅力的な主人公である。2019/01/12

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