内容説明
1945年2月、硫黄島―。25万人の圧倒的な米軍兵力に対し、硫黄島守備隊わずか2万1000人。36日間の激戦の末、2万人あまりの死傷者を出し日本軍は“玉砕”した。学徒出陣で硫黄島に出征し、実際に戦った著者が友人と交わした会話や日誌などをもとに描く貴重な戦争ドキュメント。
目次
1 参戦
2 火線
3 激浪
4 混沌
5 望郷
6 暗雲
7 力戦
8 修羅
9 死闘
10 幽鬼
11 落日
著者等紹介
多田実[タダミノル]
1923年千葉生まれ。43年中央大学予科を繰り上げ卒業、同年10月海軍第三期兵科予備学生となる。44年4月硫黄島海軍警備隊南海岸機銃砲台長として対空戦闘に参加するも、6月末被爆して7月本州へ移送され一命をひろう。戦後復学して中央大学法学部を卒業、49年読売新聞社へ入社。論説委員、政治部長、編集局次長を歴任。85年同社を退社。元二松学舎大学客員教授。元硫黄島協会副会長。2006年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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