内容説明
人気作家三浦綾子から“全幅の信頼を置く”と公言された若き友人村田和子。この世での最期の瞬間まで傍に付き添い―「綾子が通らざるを得なかった道のりをつぶさに見た者の務めとして書き残す」。一九二二年生誕から九九晩年まで年譜形式で読む七十七年の生涯。
目次
幼年時代
小学校時代
女学校時代
教師時代
発病・虚無・別離
新たなる生
「氷点」入選
作家活動本格化
不動の人気作家・三浦綾子
迫りくる病魔との闘い
続年譜
年譜に書き得なかった追記
著者等紹介
村田和子[ムラタカズコ]
旭川出身、旭川東高卒業後、大学、大学院を米国で修め、ワシントン大学、中国黒竜江省ハルピン、旭川市などで教鞭を執る。三浦綾子とは家族ぐるみの付き合いで主婦の友社出版の全集に年譜を執筆、『氷点』執筆の旧宅を保存し塩狩峠に記念館として残し、長く三浦綾子の病床に寄り添った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パトラッシュ
122
『赤毛のアン』の著者モンゴメリの夫は貧しい牧師だったが、妻が作家として成功し金も名誉も手に入れたのを嫉妬して心を病んだという。『氷点』で国民的作家になった三浦綾子夫妻も同じであったと、本書は告発する。綾子の夫光世は妻に好きなものを食べさせず、病気になっても執筆を続けさせ、印税の大半を秘書給与の名目で搾取し、妻の死後はその遺志を継ぐ理想の夫を嬉々として演じていたと。才能ある女性の伴侶となるのはプライドの高い男に耐え難いのだろうが、これは虐待以外の何物でもない。それを信仰心で耐えていた妻の心境も理解し難いが。2023/12/19
ジュリ
3
三浦綾子さんは、名前は知っていても作品は読んだことがなくて、どんな人か知らなかった。肺結核を患っていたり、キリスト信者だったとは知らなかった。2025/01/28
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