内容説明
ジロ、ツール、歴代スター選手、峠の話はもちろん、レースやスターにまつわる歴史に残る良い話、自分の自転車とその遍歴の話、読んでいるうちにレースの基礎、歴史、社会、地誌にも詳しくなってしまう、自転車を巡るイタリアのエッセイ38話。
目次
カンピオニッシモと呼ばれた男
ジロ・ディ・イタリア事始め
私の愛したイタリアン・バイクたち
イタリア自転車オーダー記
マルコ・パンターニの思い出
気骨のレーサー
イタリアvsフランス
ビチクラシカインタビュー
カンパニョーロ
ツール初代王者はイタリア人?
消されたレーサー
パイオニアたちの時代
映画の中の自転車
ジロの聖地 モルティローロ峠
ジロを走った女性レーサー
サイクリストの守り神 ギザッロ教会
現存最古の自転車メーカー ビアンキ
滋養強壮と栄養補給
ヘミングウェイと自転車レース
イタリアを走ろう!〔ほか〕
著者等紹介
谷口和久[タニグチカズヒサ]
1969年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。現在、公益財団法人日本イタリア会館勤務。1995年からロードバイク(当時はロードレーサーと呼んでいた)に乗り始め、あわせてツールなど海外のロードレースに興味を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yyrn
26
自転車を愛してやまない作者は「イタリア人にとって自転車は、単なるスポーツの枠にとどまらず、歴史や宗教、人と人が織りなす様々な相関図の中に位置づけられている。伊人にとって自転車は文化だ!」とまで言い切り、それが分かる38のエピソードを、コッピやバルタリなど一時代を築いたサイクリストたちの活躍とともに(その舞台となったイタリア各地も)紹介してくれる本。本書を読めば、イタリア人やフランス人にとって自転車=レースだから、勝ち負けにこだわり、そりゃあ熱くならざるを得ないのだろうなw、ということがよくわかる本だった。2024/04/23
mkisono
2
イタリアの選手やレース、機材メーカーの様々なエピソードが紹介されています。ちょっと昔の選手の話は、全然知らない内容が多くて楽しめました。2023/10/08