内容説明
読者である貴女貴君、お約束します、春の宵でなくても一壺の酒を友としてこの戯評をお読みいただければ、身も心もたちまちのうちに古のディオニュソス劇場へ飛び、馴染みの三階席に座を占めることになりましょう。とっくりとお楽しみください。ただ悪酔いだけはなさいませぬように。
目次
第1章 うちの子―アイスキュロス『ペルシア人』(前四七二年上演)
第2章 あとは白波―エウリピデス『タウロイ人の地のイピゲネイア』(年代不詳)
第3章 遠眼鏡―エウリピデス『キュクロプス』(上演年代不詳)
第4章 仕掛ける―エウリピデス『アンドロメダ(断片)』(前四一二年上演)
第5章 渡る―エウリピデス『ヘカベ』(上演年代不詳)
第6章 書く―エウリピデス『トロイアの女たち』(前四一五年上演)
第7章 あかんたれ―エウリピデス『オレステス』(前四〇八年上演)
第8章 タガをはずす―エウリピデス『バッコス教の信女たち』(前四〇五年上演)
著者等紹介
丹下和彦[タンゲカズヒコ]
大阪市立大学名誉教授。関西外国語大学名誉教授。1942年岡山県生まれ。1964年京都大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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