内容説明
ほんのわずかであるにせよことばはなにがしかを伝えることができる。そこにまことが含まれるかぎりそれが事実として生き残る―人は産まれ所与の生をいきぬく断片なりと他者に記憶されるなら市井の小さな歴史といってよいだろう。一年のポーランド体験の記憶を苛酷な時代をいきた人々の生を四十年の時間を閲して語る物語。
著者等紹介
工藤正廣[クドウマサヒロ]
1943年青森県黒石生まれ。北海道大学露文科卒。東京外国語大学大学院スラブ系言語修士課程修了。現在北海道大学名誉教授。ロシア文学者・詩人・物語作者。『チェーホフの山』(第75回毎日出版文化賞特別賞)等、多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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