内容説明
長塚節の最後の仕事、連作詠全二三一首「鍼の如く」すべてを注解。その詩学を解剖する一書。長くアララギ派の「冴えの歌人・写生道の祖」と仰がれて来た節の詠歌を、子規からじかに教えを受け洒落っ気を誇る「根岸派」の最後の歌人として気ままに闊歩させその歌を解読!!
目次
鍼の如く 其1(画賛の歌など;旅の歌拾遺 ほか)
鍼の如く 其2(不眠煩悶歌、滑稽のはじまり;病人の苦情を訴える随想歌 ほか)
鍼の如く 其3(博多で療養)
鍼の如く 其4(ナデシコを愛でる看護婦;カヤツリグサ、蚤くいのあと ほか)
鍼の如く 其5(日向への旅;博多の秋 ほか)
「鍼の如く」の詩学
著者等紹介
山形洋一[ヤマガタヨウイチ]
1946年大阪生まれ。大阪府立天王寺高校、東京大学農学部卒、農学博士。世界保健機関(WHO)、国際協力機構(JICA)の熱帯病対策・保健分野専門家としてグアテマラ、ブルキナファソ、トーゴ、タンザニア、インド、ミャンマーなどで勤務。日・漢・英・独・西・仏・ネパール語・ヒンディー語などの詩歌に親しみ、2014年よりフリー。2005年ごろから長塚節の研究をはじめ、これまでに5冊刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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