内容説明
同じ四つ足ということでお互いに尊敬し合っていた犬とテーブル、天寿を全うするに際して犬はテーブルに自由に走る能力を遺した。走ることを覚えてしまったテーブルは夜毎独走する習慣を経て、動かずにじっと立っていることに耐えられなくなって行く…
目次
月の蕩児
Un Jour(一日)
ふくじゅ草
とうきび
オンディーヌ
電信柱と椎の木
蜥蜴
星
土星帽子
月の太鼓
月の田舎牛
西風の連れて来たもの
夜の剣
遠い海
光る海
魔法びん
広場に来た人
ふき採り
光る川
雨ふり花
ストーブ
著者等紹介
岩田道夫[イワタミチオ]
1956年網走市に生まれる。北海道大学理学部入学、平業目前に中退。以後、創作に専念し絵画や詩、童話を制作する。童話は佐藤さとる氏に師事。同人誌『鬼が島通信』に投稿するかたわら、童話、散文集、詩集を出版。拠点を旭川に移し、旭川の自然を中心に描く。1992年童話集『雲の教室』(国土社)で日本児童文芸家協会新人賞を受賞。2014年7月心臓発作のため、数多くの作品を残したまま急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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