内容説明
はるかな少年時代…、そこここに点在するたくさんの記憶、泥田に落ちた玩具の刀を探してくれた通りすがりのお姉さん、隻腕の同級生―鉄棒を笑顔であきらめた日の青空、ボクだけの虫捕りの宝庫だった山が造成で消えた日、なぜかむやみな挨拶を口に出せなかった自分、今から思えば、どれもが素晴らしかった瞬間、蓄積された記憶こそ、現在の自分自身、この感動こそ、かけがえのない道標べ…喜びを共有できるメモリア全24篇。
目次
ベージュのすみか
キングの行方
クマンバチ作戦
カラスの家
緑の海のキリギリス
窓辺のラン
揺れる水の向こうのブルー
いろんなタマシイ
センパイの涙
二つのコトバ
シムラの爺ちゃん
クヌギ山のことなど
ヤタのひとびと
不思議なキオク
夕暮れのタンボ
出窓でのオハナシ
クラスの女の子のこと
川遊びのことなど
マイドサンという言葉
真っ赤なトウガラシ
キンピカの宝物
N君のことなど
キオクの行方
ヒトと言葉
著者等紹介
谷口江里也[タニグチエリヤ]
詩人、ヴィジョンアーキテクト。石川県加賀市出身、横浜国立大学工学部建築学科卒。中学時代から詩と哲学と絵画と建築とロックミュージックに強い関心を抱く。1976年にスペインに移住。バルセロナとイビサ島に居住の多くの文化人たちと親交を深める。帰国後ヴィジョンアーキテクトとしてエポックメイキングな建築空間創造や、ヴィジョナリープロジェクト創造&ディレクションを行うとともに、言語空間創造として多数の著書を執筆。音羽信という名のシンガーソングライターでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 熱帯社会主義レポート