内容説明
降雪と酷寒に閉ざされる日々、谷間の共生園でアリョーシャは問う。私は何者であるのか―。私に何ができるのか―。二月、光が強さを取り戻す頃、それは旅立ちの季節でもある。己れ自身を救うために身の丈に合った自分の真実を求め凍て付く大地を歩み続けて人と会う。運命とは人との出会いでなかったか。この世界の負を乗り越えて走れ、アリョーシャ!
著者等紹介
工藤正廣[クドウマサヒロ]
1943年青森県黒石生まれ。北海道大学露文科卒。東京外国語大学大学院スラブ系言語修士課程修了。現在北海道大学名誉教授。ロシア文学者・詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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