内容説明
ペリー初来航時に幕府の首席通訳となった曾々祖父(堀達之助)の生涯を繙きつつ、日本英学史の研究テーマを追求した第一部。第二部には現実の社会に対して“近代倫理”の在り方を問うてきた著者の一貫した姿勢、西欧倫理思想史研究の極めて具体的な適応例が配される―。
目次
1 日本英学史(矢野禾積(峰人)・島田謹二、両先生のこと―英学・比較文学のメッカ台北帝大など
解題にかえて―村田豊治著『堀達之助の子孫 父・村田豊作』
サムライが英語と出会った日
蘭学・英学の旅―英学史における堀達之助と孝之
教養の崩壊と英学史研究―日本英学史学会・第四十三回大会を前にして ほか)
2 近代の倫理思想(啓蒙思想とプロテスタンティズム;良心的非戦主義COと日本国憲法;国境をこえた六〇年安保;愛国心だけでは不十分です―英国看護婦エディス・カヴェル記念碑を探して;九条国民となるために―自民党「習俗」主権憲法を嗤う ほか)
著者等紹介
堀孝彦[ホリタカヒコ]
1931年生まれる。1954年東京大学文学部倫理学科卒業。1961年東京大学大学院人文科学研究科博士課程倫理学専攻単位修了。1961~1986年福島大学講師~教授(教育学部)、倫理学・社会思想史担当。1986~2001年名古屋学院大学教授(経済学部)、同。現在、名古屋学院大学名誉教授。学会:社会思想史学会、日本英学史学会、唯物論研究協会、日本平和学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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