内容説明
大正末年、三重県津市で生まれ、東京帝国大学入学と同時に学徒出陣、舞鶴海兵団へ。敗戦を経て、やっと辿り着いた仏文科での勉強の日々、そして60年安保、その闘争の日々。社会の変遷と自身の“知”の形成の過程を顧みつつ、歪められた“知”の再生に何が必要なのか。
目次
序章 私的な“知”的体験の情報―八月十五日以前と以後(生い立ちと“知”の形成;軍隊生活―大学入学即入隊;敗戦・占領(一九四五年)から安保(改定)闘争(六〇年)まで)
第1章 オイディプス―ギリシャ人の“知恵”(神話・伝説から“人文知”の世界へ;ソポクレスと『オイディプス王』のこと)
第2章 ガリレイ―“ルネサンス”の“叡智”(中世から近代へ;ガリレイの生涯―実験・実証の成功と挫折)
第3章 オッペンハイマー―“科学知”の極北(古典力学から量子力学へ;“放射能の発見”;実用化の矛盾)
終章 トータルでラディカルな“知”を求めて
著者等紹介
渡辺淳[ワタナベジュン]
1922年三重県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。東京都立大学・共立女子大学教授を経て、東京都立大学名誉教授。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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