内容説明
木原孝一は硫黄島に生き残り、荒地派の精神を貫いた、その文学活動の全貌がよみがえる。死と美そして永遠をテーマにした詩群。未発表小説『無名戦士(硫黄島)』を収録。略年譜と編者による「木原孝一論」添。
目次
見知らぬ約束(『散文詩集 星の肖像』より)(蝉殻;鐘 ほか)
犠牲と幻影(『木原孝一詩集』『ある時ある場所』より)(鎮魂歌;最後の戦闘機 ほか)
世界が燃え落ちる夕陽(拾遺詩篇)(乞食の神さま;遠い場所 ほか)
『無名戦士(硫黄島)』
著者等紹介
木原孝一[キハラコウイチ]
1922年、東京生まれ。本名、太田忠。14歳で『VOU』に加入。大戦中は建築技師として活動。22歳の時、処女詩集の原稿を北園克衛に託し、硫黄島に上陸。病のため、1945年2月内地に帰還。直後、米軍が上陸作戦を開始し、硫黄島守備隊は玉砕した。1947年から約20年間、雑誌『詩学』の編集に従事。鮎川信夫、田村隆一らとともに詩誌『荒地』に参加。放送詩劇『いちばん高い場所』で芸術祭賞受賞。音楽詩劇『御者パエトーン』でイタリア賞受賞。1979年没
山下洪文[ヤマシタコウブン]
1988年、岩手県生まれ。現在、日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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