著者等紹介
レペトゥーヒン,アレクサーンドル・ペトローヴィチ[レペトゥーヒン,アレクサーンドルペトローヴィチ] [Лепетухин,А.П.]
画家、教育者、作家。1948年ソ連邦(現ロシヤ連邦)ニコラーエフスク=ナ=アムーレ(アムール河口付近の港湾都市)生まれ。1971年ハバーロフスク国立教育大学(現 極東国立人文大学)美術学部を卒業、児童美術学校、普通教育学校、ハバーロフスク国立教育大学で教鞭をとり教材を作成する。1989年より、チター州(現ザバイカーリエ地方)立美術館、極東美術館、A.M.フェドートフ名称絵画ギャラリー(どちらもハバーロフスク市)、現代芸術ギャラリー『アールトエタージ』(ヴラヂヴォストーク市)などで個展を開催
岡田和也[オカダカズヤ]
1961年浦和市生まれ。早稲田大学露文科卒。元ロシア国営放送会社「ロシアの声」ハバーロフスク支局特派員。現在、新聞「ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)」翻訳員
きたやまようこ[キタヤマヨウコ]
1949年、東京生まれ。文化学院卒業。「ゆうたくんちのいばりいぬ」第1集(あかね書房)で第20回講談社出版文化賞絵本賞を受賞、ほか受賞歴多数。絵本の翻訳も多数手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
21
隣市新刊棚で。きたやまようこさん絵に惹かれて。ロシアの創作昔話。そのため、まず名前が覚えにくいというか、読みにくい^^; さらに、本が新しすぎて、開きにくかった^^; もともとは、作者自身が絵も描いているようで、そちらもどんな感じなのか、見てみたい。2015/12/08
ゆーかり
11
娘たちに聞かせたお話を纏めたもの。一話一話は短いが、読んでいるうちに段々味が出てきて好きになった。ペトローヴィチはヘフツィールという自然保護区に住んでいるうさぎ。屋根に耳のついた家に住んでいる。イノシシの子供フェーヂャ、きつねさんくまさんとかわいいのだけれど、おとぎの世界と現実が融合していたり独特。うさぎなのに狩りに行くとか、「オオカミが自分の家のそばに座って輸入ものの缶詰のイヌの餌を嫌そうに見ていました」とか、正直過ぎて周りの皆を苛つかせるニワトリたちとか。娘たちが成長して忘れられるのは寂しいね。2022/06/10
きゅー
9
アレクサーンドルが娘のナースチャにお話したのは、自然保護区で暮らすうさぎのペトローヴィチ、イノシシの子どものフェーヂャ等が登場するお伽話。彼らは時にケンカをしたり、仲直りをしたりして楽しく暮らしている。ヨガのポーズで忘我に至ったオオカミが空中浮揚しながら遠くの街に流れていってしまうとか、シュールでおかしい場面も多い。ちょうど同じくらいの年の子どもを持つ身としては、父親が娘のためにお話を読み聞かせする姿が微笑ましく想像できる。しかし、やがてナースチャは大きくなってお伽話を聞かなくなる。ほろりと寂しさが残る。2016/10/14
sonettch
7
これはとても面白い。くだらない道徳ではなく、構造に揺さぶりをかける物語。2018/11/21
るぅ
3
初1登録。可愛いお話でした。ロシアの民話を知ってたらもっと楽しめるかも。日本語版の挿絵も可愛いけど、元の挿絵も見てみたいです。オオカミの「ナースチャにつたえておくれ、おれたちはきみを忘れずに愛しているって」という台詞と最終章が泣けてきます。2015/11/03
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