出版社内容情報
遣欧米使節として海を渡り、初めての西洋を体験した侍たちの道中記。様々な資料を巧みに使って語られた幕末期を描いた好読物。
内容説明
万延元年(1860)、新見豊前守一行は、遣米使節として、初めてアメリカを巡行する。サムライたちは、言葉、風俗の全く異なる文化に驚きながら、日本人としての矜持を持ちつつ西洋を理解しようと努める。日記類、新聞記事等の資料を駆使した幕末史の好読物である。他に竹内下野守、池田筑後守、徳川民部大輔一行の遣欧使節物語を収載。
目次
遣米使節 新見豊前守一行(万延元年)
遣欧使節 竹内下野守一行(文久二年)
遣仏使節 池田筑後守一行(文久三年)
遣仏使節 徳川民部大輔一行(慶応三年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シンドバッド
7
遣米・遣欧・遣仏使節を、主要文献の引用をもとに、一括して読めるメリットが大きい。2016/03/24
nakagawa
0
幕末の使節のことがよくわかった2016/12/28
わた
0
資料本2016/08/21
takeakisky
0
1860年から1868年に德川政権下で企てられた5度の訪米訪欧のうち4回を記録を交えながら紹介。万延元年の遣米使節が過半を占める。記録部分も平明で理解の妨げはほとんどない。彼我の差として、身分の隔たりの少なさと女性の立場の差、明るい照明への驚きなどの記述が印象的。そして、食事が合わないこと、夜の過ごし方が全く異なり戸惑うあたりがおかしみをさそう。当時の日本人がいかに米を好んだ(というより、肉を好かなかった)か、早寝早起きだったか。 巻末に校注者によるスマートな解説。本書の構成、特色と意義について詳しい。2021/10/06
norio sasada
0
https://blog.goo.ne.jp/sasada/e/d4695a2f55cf11da416b745df4fc585c https://note.com/norio0923/n/n83a231f4f14c2016/06/12