著者等紹介
エレンブルグ,イリヤ[エレンブルグ,イリヤ] [Зренбург,Илья Г.]
作家・社会評論家。1891年、キエフ生まれ。中学のときにボリシェヴィキの地下組織に参加して逮捕され、釈放後、パリに亡命。処女作は1922年の「フリオ・フレニトの遍歴」。詩、ルポルタージュ、小説、評論など、多岐にわたる執筆活動を繰り広げる。スペイン内乱、第二次世界大戦に従軍記者として、反ファシズムの痛烈な批判の筆をふるった。1967年死去
小笠原豊樹[オガサワラトヨキ]
詩人、作家、翻訳家。1932年、北海道生まれ。1956年、「独裁」で戦後詩の歴史に独自の領域を示す。過去の詩的概念にとらわれない自由な詩人として常に詩壇に新風を送りこんでいる。詩人名は、岩田宏。また英・仏・露に通じ、翻訳書が多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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erierif
8
パイプ収集家が語り手となり、コレクションの13本のパイプにまつわるエピソードを次々紹介していく。パイプは男性が常に持っているもの。その人となりが感じられてそれぞれ味があって面白かった。パイプを噛み、苦い味に耐え、手入れをつづけながら耐えていく男たち。地味な話だけれどけっこう身近にありそうでじわじわきます。黙って愛や信念に殉じる哀愁ある話ばかり。大人の男性も大変だなと素直に思った作品集だった。2015/03/15
橘
0
生きることにひたむきであるが故の悲劇を、淡々と描き切る。鋭い眼差しに戦慄と感動を覚え、息づく普遍性に頭を垂れる。2015/02/08