内容説明
本作『猟人日記』にインスピレーションを得てトルストイは『森林伐採』『三つの死』など、チェーホフは『葦笛』『猟兵』、国木田独歩は『武蔵野』、島崎藤村は『千曲川のスケッチ』を書き上げた。ありのままの自然と人間の姿を素直に知ろうとする自然主義文学がここから始まる―。ヘミングウェイが絶讃する作品群。
著者等紹介
ツルゲーネフ[ツルゲーネフ][Тургенев,И.С.]
1818年~83年。19世紀ロシアの代表的な小説家。ロシア帝国の貴族。『猟人日記』は彼の出世作であり、地主や農民の姿をありのまま誠実に描いた本作によってアレクサンドル二世は農奴解放を決意し、国木田独歩や島崎藤村は自然主義文学を志したと言われる
工藤精一郎[クドウセイイチロウ]
1922年福島県生まれ。ハルビン学院卒業。ロシア文学会会員。日ソ文化交流機関講師、関西大学教授等を歴任。日本に多くのロシア文学作品を紹介した。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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