内容説明
土地には地霊があり場には時をも背負った特性がある。環境芸術の第一人者としてサイト・スペシフィック彫刻を牽引するダニ・カラヴァン。その人と作品と久しく接してきた著者の言説は多角にして精緻、読む者を真正の存在へと触れさせ感動へと誘うに違いない。
目次
消えた墓標―ベンヤミン追悼の記念碑
オリーブの葉
遠い時の声
ダニ・カラヴァンに関する「備忘録」
ダニ・カラヴァンを紹介された日
ダニ・カラヴァンと共に
生きた彫刻公園
彫刻の理想郷―歳月とともに育むもの
作家と語る
ハヴァ・カラヴァンによるインタビュー
赤い橋
残照―ダニ・カラヴァン回顧展
砂のドローイング
平和への道
著者等紹介
酒井忠康[サカイタダヤス]
1941年北海道生まれ。慶應大学文学部卒。1964年神奈川県立近代美術館に勤務。同美術館館長を経て、現在、世田谷美術館館長。1986、88年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、89、91年サンパウロ・ビエンナーレ日本展示キュレーターなどをつとめる。幕末明治期の美術をテーマとした『海の鎖』『開化の浮世絵師清親』で注目され、その後、美術評論家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。