内容説明
ワルシャワ・ゲットーから絶滅収容所トレブリンカへ、その渦中で記された魂の叫び。絞首台の上に同胞を見つめ、妻と二人の子を連れ去られ、静寂の中に聴いたものは何か。
目次
シュロモ・ジェリホフスキのための歌
ラヅィンの男のための歌
一九四二年八月十四日
著者等紹介
カツェネルソン,イツハク[カツェネルソン,イツハク][Katsenelson,Yitshak]
1886年、ベラルーシ、ミンスク近郊に生まれたユダヤ系の詩人、戯曲家。ポーランド、ウッチで私立学校を経営し、ヘブライ語およびイディッシュ語での著作活動・演劇活動を展開。1939年ドイツのポーランド侵攻とともにワルシャワへ移住し、ワルシャワ・ゲットーで、家族をトレブリンカ絶滅収容所に奪われながら、青年運動組織「ドロール」のメンバーとともに、イディッシュ語による著作活動・演劇活動を精力的に継続した。自らは1944年5月、アウシュヴィッツで殺戮される
細見和之[ホソミカズユキ]
1962年兵庫県篠山市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了(人間科学博士)。詩人、ドイツ思想専攻。現在、大阪府立大学現代システム科学域教授。著書に『アドルノ』(講談社、1996年)、『「戦後」の思想』(白水社、2010年、日本独文学会賞)など。翻訳にフランツ・ローゼンツヴァイク『救済の星』(共訳、みすず書房、2009年、レッシング・ドイツ連邦共和国翻訳賞)など。詩集に『言葉の岸』(思潮社、2001年、神戸ナビール文学賞)、『家族の午後』(澪標、2010年、三好達治賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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