内容説明
日本文学史上類を見ない「長篇散文詩」として『土』を読みなおしオノマトペに秘められた愛と苦と戯れを深く味わう試み。
目次
読解編―音喩で味わう『土』の細部と構造(勘次―貧しい小作人の典型;卯平―老いの僻み ほか)
音韻編―オノマトペのリズムと音色(リズム;母音 ほか)
歴史編『土』以前の近代文学における和語オノマトペ(一八八二(明治一五)年頃三遊亭円朝作『真景累ヶ淵』
一八八八(明治二一)年二葉亭四迷訳「あひゞき」 ほか)
和歌編 歌の中のオノマトペ(和歌の句法とオノマトペのリズム;和歌のオノマトペ事例)
語彙編 『土』のオノマトペ集(語基一音節;語基二音節 ほか)
著者等紹介
山形洋一[ヤマガタヨウイチ]
1946年大阪生まれ。東京大学農学部卒、農学博士(応用昆虫学)。71年日本のNGOの手伝いでネパール滞在。72年インドを三等列車で周遊。インド復帰を夢見て国際協力の道を選び、国際協力機構(JICA)や世界保健機関(WHO)の専門家として中米、アフリカで熱帯病を媒介する昆虫の駆除法開発に携わる。1991年よりJICAの国際協力専門員。2011年よりJICAの主要感染症対策プロジェクトリーダーとしてミャンマー滞在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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