内容説明
仕事の運が向いてきた。熱に浮かされ、ウンウン寝込んでいたら、部屋の中には覚えのない花束が、素敵な男性まであらわれて…これってひょっとして幸運期…!?と、思ったのも束の間、お邪魔虫の姪っ子登場。恋敵にはケンカを売られ、「あいつはお前に相応しくない」なんて兄さんまで言うけれどじゃあ相応しい人ってどこにいるの!?どこに。マーシャ、アラフォー、バツ3女懲りない女の新たな恋の物語。現代ロシアの人気女流作家本邦初訳。
著者等紹介
ビリモント,エカテリーナ[ビリモント,エカテリーナ]
ロシアの女流作家で、抒情味とユーモアあふれる現代小説の巨匠。約30年翻訳家としても活動。1995年に第一作の小説作品を発表後、人気作家として活躍中
織田桂子[オダケイコ]
ロシア語通訳案内士。兵庫県出身。神戸市外国語大学ロシア学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
裕由
1
図書館でロシア文学のコーナーにあったので手にしてみた。テンポ好く読めた楽しい小説。ナイスな年頃の女性が、自由にしかし色々と気にしながら生きている姿がほほえましい。ここにでてくる女性はすべて知的で活動的。一方、男性はすべて情けない感じにかかれているなぁ。しかし、ドストエフスキーと並ぶものではないな。2020/08/02
私的読書メモ3328
1
凄まじい疾走感とテンションの高さ、そして頭の悪さで目まぐるしく話が進んでいきます。いっそ気持ちいいほどの作為を隠さぬ都合の良い展開により、極めてテンポ良く、読み易いですが、あまりのバカさ加減に頭が痛くなったりもします。いかにも向こうのコメディというテイスト。ただ、話の締め方はなかなか清々しく、上手いと思います。2015/03/31
ココマ
0
面白くてさくさく読めたが文がよく練られている。もっとこの作者の翻訳本が読みたい。国を超えて、「そうそう」と、同意したくなるところが多かった。2011/12/30