チェーホフ・コレクション<br> 黒衣の修道僧

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チェーホフ・コレクション
黒衣の修道僧

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784896422931
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

内容説明

転地療養中の文学修士コヴリン。彼の頭にはいつ頃からか奇妙な伝説が―。黒衣の修道僧が蜃気楼のように別々の場所に出現し、果ては宇宙にまで広がる永遠の連鎖。幻影が千年目に再び地球に戻る、それが今だ!ある日、黒い竜巻に遭遇した…彼は黒衣の修道僧を見た!「おまえは神の選ばれし者と呼ばれる数少ない人間たちの一人じゃ。おまえは永遠の真理に任えている」家族愛、狂気、破滅、チェーホフ異色の幻想的中篇。

著者等紹介

チェーホフ,アントン・P.[チェーホフ,アントンP.][Чехов,А.П]
1860‐1904。庶民の子として生まれ、中学の頃から苦学を重ねた。モスクワ大学医学部在学中も家計を助けるため、ユーモラスな短篇を多数の雑誌に発表。社会的関心も高く、結核を患いつつ社会活動や多彩な創作を展開した

ユーリー・リブハーベル[リブハーベル,ユーリー][Либхабер,Юрий]
1936年1月7日、モスクワ生まれ。1960年にクリコフ名称大学付属の美術学校を卒業。記念碑制作の美術家として出発。1970年に全ソ美術家同盟のメンバーになる

中村喜和[ナカムラヨシカズ]
一橋大学でロシア語を学ぶ。日本貿易振興会勤務の後、東京大学、一橋大学、共立女子大学で、ロシア語を教える。専攻はロシア文化史。日露関係史にも関心をもち、論考を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

38
実り多い果樹園が崩壊していくと共に真面目な若者が精神を破壊されていく美しいけれど悲しい残酷な話。2016/08/28

新田新一

20
ロシアの文豪の中ではチェーホフが一番好きで、戯曲や短編を昔から繰り返し読んでいます。未知谷から出版された「チェーホフ・コレクション」は、チェーホフの短編にロシアの画家が絵を付けたもの。ロシアの絵はヨーロッパと日本の絵の中間のような味わいです。素朴でどこか懐かしく、温かみがあります。「黒衣の修道僧」はチェーホフには珍しい幻想的な物語。主人公は黒い服を着た僧侶の幻が見えるようになります。幻想的でありながら、現実の世界の救いのなさを浮き彫りにするプロットが見事。この救いのなさを噛みしめる事が生きる事かも。2024/03/29

YO)))

17
文学士に霊感を齎した幻覚を狂気・疾病であるとして治療しようとしたがために瓦解してしまう家族の幸福。 或いは一度非凡・天才であるとの啓示を受けたものは二度と平凡な人生に甘んじることができない、というお話でもある。 チェーホフは人間の生をつぶさに腑分けしながら、だからどうだ/どうすべきだというのではなく、ただ「こういうものである」とフラットに眺めているようなところがあって、それが恐しくもあり、ある種清々しくもある。2023/11/18

relaxopenenjoy

4
未知谷のチェーホフコレクション。果樹園やライ麦畑の風景を脳裏に思い浮かべながら、美しい文章を楽しむ。水彩画や線描による挿絵も豊富。話自体は、主人公が徐々に破滅へ向かっていくのが切なかったが、少ない登場人物も、みんな活き活きと描かれる。別の本で読んだ、チェーホフは非情(アパシー)の人、という神西清の解説を思い出す。2020/03/26

timeturner

4
黒衣の修道僧に関する伝説にとりつかれた男の破滅を美しい水彩画の挿絵とともに描く小品。シュティフターの『晩夏』を裏返しにしたみたい。あちらが調和と幸福に向かって収束していくのに対して、こちらは混乱と破滅に向かって落ちていく。チェーホフって冷酷だな。2019/11/21

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