内容説明
伝説の風の神の子風野又三郎、転校生高田三郎少年は果して又三郎なのであろうか?!この疑問を通奏低音として、こどもたちが山や川で体験する自然の脅威に対する恐れ、素朴な感情が開く異空間の扉!新作木版画が古典童話と共振する。
著者等紹介
宮澤賢治[ミヤザワケンジ]
1896(明治29)年、岩手県花巻市生まれ。盛岡高等農林学校卒。近隣の貧しい小作農民たちの物心両面にわたる救済を期し、1926(大正15)年教員生活に終止符を打って羅須地人協会を設立、農民芸術の振興に邁進する。志半ばにして病を得、1933(昭和8)年早世。享年37歳。盛岡中学在学中より創作に励むが、22歳で初めての童話を執筆、以降、創作と農業指導に献身した。この二つの道は、賢治の短い生涯を貫く重要な柱となる。1924(大正13)年、詩集『春と修羅』童話集『注文の多い料理店』を出版。没後、森荘已池などの努力により賢治の人柄と芸術への評価が高まり数多くの童話・詩集が刊行されることとなる
たなかよしかず[タナカヨシカズ]
1949(昭和24)年、東京都練馬区生まれ。武蔵野美術大学彫刻科卒。銀座空想・ガレリア、三鷹子どもの本の店りとる、東浦和ギャラリー季等で個展(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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