内容説明
詩人・三野混沌と結婚し少女時代に愛した文学を捨て、過酷な開墾生活に入った吉野せい。夫の死後、七十歳を過ぎてから、草野心平の強い薦めで猛烈に筆を執りはじめる。百姓として、女として自らの人生を書き記すために―。
目次
第1部 裸足の女―吉野せい論(吉野せいにおける創作―「書く」ことの意味;吉野せいにおける自然―交感する魂;吉野せいにおける結婚―愛と闘い;吉野せいと三野混沌―再び「書く」ことの意味)
第2部 シナリオ 裸足の女
著者等紹介
山下多恵子[ヤマシタタエコ]
1953年岩手県雫石町生まれ。高校教諭を経て、現在長岡工業高等専門学校非常勤講師。国際啄木学会理事。日本近代文学会会員。ハンセン病市民学会会員。『北方文学』、『火山地帯』同人。2002年2月より『盛岡タイムス』に「忘れな草 啄木の女性たち」(全56回)、2004年3月より『新潟日報』に「島比呂志からの手紙 らい予防法を越えて」(全25回)、2006年3月より『新潟日報』に「屋根の上の歌人 西方國雄」(全12回)を連載。2008年5月より『新潟日報』に「啄木と都雨 友の恋歌 矢ぐるまの花」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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