内容説明
幻想は絶えず自身を養い続けそれ自体の織り出す夢により疲れを知らずに増殖する―ラマ教遺跡の噂に中央アジアのシルクロードを訪れた考古学者が一人、突然襲う砂嵐の中、13世紀と思われるオアシス都市にワープする…幼い頃の思い出を魂の片隅に留める者には、星辰と共に言いようもなく懐かしい夢物語。
著者等紹介
ブリヨン,マルセル[ブリヨン,マルセル][Brion,Marcel]
1895~1984。アイルランド系の父と南仏に先祖を持つ母の間にマルセイユで生れ、ラテン的知性とゲルマン的感性の対話の中に育つ。その広範な知識から美術評論家、考古学者、伝記作家、歴史家、小説家と多様な場面で活躍し、1964年アカデミー・フランセーズに入会
村上光彦[ムラカミミツヒコ]
1929年、佐世保に生まれる。1953年、東京大学文学部仏文学科卒業。成蹊大学名誉教授、大佛次郎研究会会長、鎌倉ペンクラブ副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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