内容説明
抑圧された民衆の側に立ち、澄みきった眼で日常を見つめ、ロシア文学に啓発されつつ、小気味良いエスプリを利かせ、多彩に作品を描きわけた最良の口語自由律詩人・小熊秀雄の人生と作品。構想以来四十有余年、キーワードに巡り合う度に書き継いだ労作七〇〇枚。所謂「転向問題」への、新しい提起も含む。
目次
第1部(小熊秀雄における詩と思想―その民衆性の問題によせて;小熊秀雄とその時代(『小熊秀雄ノート』補説のためのあとがき))
第2部(小熊秀雄におけるプーシキン;小熊秀雄の死と仕事;『飛ぶ橇』の問題ひとつ;ロシア「夢占い」と「馬の糞茸」;二十世紀ロシア文学の聖と俗―小熊秀雄によせて、あるいはミレニアムへの小さな感想;中野重治さんからの手紙)
第3部(小熊秀雄とロシア;一八四四年のエンゲルスから―小熊秀雄におけるロシア文学と社会主義)
著者等紹介
法橋和彦[ホッキョウカズヒコ]
1932年神戸に生まれる。大阪外国語大学から早稲田大学大学院博士課程へ。現=大阪外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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