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内容説明
都市化、工業化による急激な社会変革、プロレタリアートの台頭、あらゆる社会問題の醜は芸術にも浸透し、真・善・美の統一的美的価値観は危殆に瀕す。「醜」の美学的是認の機は熟した!カント、ヘーゲル、レッシング、ゲーテ、ハイネ、シェイクスピア、ヴォルテール、ラファエロ、ブリューゲル、カローetc.建築、彫刻、絵画、詩文学、演劇…自然界からギリシア神話、あらゆる芸術ジャンルを厖大な資料のもと古今にわたって検証し美学のなかの「醜」という新たなパラダイムを提示する。1853年、美学の革新的テーマ「醜」に真正面から取り組み後世に多大な影響を及ぼした。閉塞的な現代に生きる我々にいかにして美を見出すことができるかを問う、美学の古典的名著、待望の翻訳。
目次
導入
第1章 形の定まらないもの(無定形;アシメトリー;不調和)
第2章 不正確(不正確一般;特殊様式における不正確;個々の芸術における不正確)
第3章 歪曲もしくはゆがみ(卑俗なもの;厭わしいもの;カリカチュア)
結び
著者等紹介
ローゼンクランツ,カール[ローゼンクランツ,カール][Rosenkranz,Johann Karl Friedrich]
1805年マグデブルク生まれ。ドイツの哲学者・美学者、ヘーゲル学派。ベルリンで神学・哲学・文献学を学んだ後、ハレ大学でヘーゲル哲学を体系的に学ぶ。1828年教授資格取得、1832年ハレ、ついで1833年ケーニヒスベルク大学哲学教授に就任。きわめて広汎な著作活動を展開。地方都市で文化と学問に貢献、1879年没
鈴木芳子[スズキヨシコ]
1987年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了、ドイツ文学専攻・翻訳家。1999年ゲーテ・エッセイコンクール受賞(独語)。2004年度M・ダウテンダイ(日独翻訳)賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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