内容説明
端正な都会的感覚と穏かや悠然とした眼ざし。格調高い文章が醸しだす詩情と追憶、ユウモアとペイソス。―醇乎とした小沼文学のすべて。本巻には随筆集全四冊と詳細年譜を収録する。
目次
小さな手袋(猿;喧嘩 ほか)
新編 清水町先生―井伏鱒二氏のこと(将棋;マス丸に乗らざるの記 ほか)
珈琲挽き(つくしんぼ;お祖父さんの時計 ほか)
新編 福寿草(小さい犬;The Old Familiar Faces ほか)
著者等紹介
小沼丹[オヌマタン]
1918年生まれ。1940年4月、早稲田大学文学部英文科に入学。1942年9月、早稲田大学を繰り上げ卒業。1943年2月、『早稲田文学』同人。1954年12月、最初の作品集『村のエトランジェ』みすず書房より刊。1970年1月、作品集『懐中時計』で読売文学賞を受賞。1975年3月中旬、『椋鳥日記』で平林たい子賞を受賞。1989年11月下旬、日本芸術院会員となる。1990年11月初め、勲三等旭日中綬章を受ける。1996年11月8日死去
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