内容説明
人との交流に会話は欠かせない。会話重視の外国語教育にも理はあるだろう。しかしより深い所、文化や思想を理解するような場面では書き言葉、特にその読解が重要だろう。本書では、関口存男氏のドイツ語学を継承する著者が、読解のための独自の方法論を展開する。ドイツ語を学ぶ初学者は勿論、上級者にも役に立つ座右の書。
目次
日本語になったドイツ語
第1部 理解文法(声に出して読む;格変化は英語にもある;「3単現」とは人称変化のことだった ほか)
第2部 表現文法(疑問文;伝達文;直前の過去の表現)
ドイツ語における「指向性」と日本語における「響き」
著者等紹介
牧野紀之[マキノノリユキ]
1939年、東京に生まれる。1963年、東京大学文学部哲学科を卒業。1970年、東京都立大学大学院を卒業。1960年安保闘争の中で直面した問題と取り組み、ヘーゲル哲学を介して考える中で、生活を哲学する方法を確立した。明快な論理と平易な文章で知られる。ドイツ語教師としての活動の中で、関口存男氏のドイツ語学を受け継ぐ。言葉を科学するということを主張している。最近は教科通信を武器とした授業で教育活動にも新しい境地を拓く。メルマガ「教育の広場」などで社会的な発言も活発にしている
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