内容説明
勤勉、誠実、感謝、反省、友愛、思いやり、国や郷土を愛する心…。学ぶべきことは、先人たちの足跡の中にある。明治21年、気鋭の青年教師が編んだ「史実に基づく道徳教材」全3巻、ここに完結!
目次
農法書は国家の宝典なり
農業を執る者は農法を知らざるべからず
世に生まれて益なき者は禽獣に劣れり
民を救うは農政の学にあり
一時の毀誉は憂うるに足らず、百年の公論、憂うべきのみ
協力の至るところ、金石を堅しとせず
事の成功は不屈忍耐の後に待つべし
仕官は国益を図るの意より望むべし
度量狭き者は大事をなすに足らず
書を読むは事理を解せんがためなり〔ほか〕
著者等紹介
廣池千九郎[ヒロイケチクロウ]
慶応2年(1866)3月29日、大分県中津市生まれ。青年期に教育者として初等教育の普及に取り組み、未就学児童のための夜間学校開設や、道徳教育の充実を目的とした『新編小学修身用書』の発行、日本初の教員互助会の設立などにも尽力した。さらに地方史の魁となる『中津歴史』を執筆、のちに『古事類苑』(日本最大の百科史料事典)の編纂に携わるとともに、「東洋法制史」という新しい学問分野を開拓、大正元年に独学で法学博士号を取得した。大正15年、『道徳科学の論文』を完成させ、総合人間学モラロジーを創建。昭和10年、千葉県柏市に「道徳科学専攻塾」を解説。昭和13年(1938)年6月4日逝去。享年72(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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