内容説明
吉田松陰のひたむきな勉学の姿と、その大きな志に学ぶ“活きた学問・勉学”のあり方。
目次
第1章 人生をデザインする(どんな夢を持っていますか;自分探し―私の持ち味・卓越性;集団の中の自分―社会性の発達;話し合いと役割取得―自己訓練;立志―人生をデザインする;人生設計―生涯学習の基本的課題;隣人愛―生涯学習の活力;天与の自分探し―生涯学習の醍醐味)
第2章 維新日本の先駆け(千秋の人 吉田松陰;松陰門下の奇才 天野清三郎)
第3章 吉田松陰の志と勉学(志の原点―家業を継ぐ;志の成長―奮闘的求道;志を貫く―誠心の限りを尽くす;天性の自覚―人を育てる松下村塾;人生の学―修身・平天下の道;いのちの限り道を学ぶ)
著者等紹介
岩橋文吉[イワハシブンキチ]
大正5年(1916)12月13日、和歌山県生まれ。広島文理科大学卒業。九州大学旧制大学院修了。昭和26年国立教育研究所員、31年九州大学教育学部助教授、44年教授となる。その後、同大教育学部長、付属比較教育文化研究施設長を歴任し、56年福岡女学院学院長、平成2年福岡女学院大学学長に就任する。九州大学名誉教授、福岡女学院大学名誉教授
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感想・レビュー
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ひろ☆
11
立志、択交、読書。2014/06/22
KATSUYA
9
簡潔で示唆に富んだ内容。「何のために学ぶのか」が、吉田松陰の人生を通して分かりやすく書かれている。2015/01/10
Hideaki Hoshiai
6
この本は、後世に残る定本、岩波版『吉田松陰全集』十巻の編集という大事業を成し遂げられた玖村敏雄先生の教え子、九州大名誉教授・岩橋文吉氏の著書です。教育哲学者の「森信三」先生が、その著『修身教授録』で『吉田松陰全集』の購読のススメを書いています。この森信三先生が『私の古い友人の玖村敏雄教授が、松陰先生については、恐らく現在わが国における最高の権威者といってよかろうと思う』とおっしゃっております。タイトル通り、人はなぜ勉強するのか、について書かれています。2015/02/09
Susumu Kobayashi
5
珍しく真面目な本を読む。還暦を迎えた人間にとっては今更だが、得られるものはある。自分は今までそう間違ったことをしていたわけではないのだなという、お墨付きを得たことだ(吉田松陰先生は嗤うかもしれないが、楽観的に考えるのが私である)。それはともかく、「自分探し」という言葉は嫌いだが、自分はいったい何をしたらいいのだろうと迷っている青少年に勧めたい本である。こういう人が生まれた日本という国の幸運に感謝したい気持ちになった。2019/02/17
HO
3
この本の中で気に入った一文を、学問はなんのためにするかと言えば、まず自分の身を修めることから始め、その効果を家、国に及ぼして、すべての人が安心して生活できるようにするためだ。2015/04/03