目次
1 2021(頭蓋骨;詩人 ケーザウィン―エッセイ;革命的家族;残余の生;いくら新芽を摘んでも春は止まらない―エッセイ ほか)
2 2020‐1988(なんてこったい!;ヤンゴン大峡谷;ケッティー ビロードの手袋をはめた鉄の拳―エッセイ;獄中からの手紙;わが悲しきキャプテンたち ケーザウィンとケッティー―エッセイ ほか)
著者等紹介
四元康祐[ヨツモトヤスヒロ]
詩人・作家。1959年生まれ。詩集に『世界中年会議』(第3回山本健吉文学賞、第5回駿河梅花文学賞)、『噤みの午後』(第11回萩原朔太郎賞)、『日本語の虜囚』(第4回鮎川信夫賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
33
新刊コーナーより。クーデターによりイギリスに足止めされることとなった、ミャンマー出身の編集者が編纂した軍事政権への反抗の詩集です。「日常的に詩的な言語を操る国民(あとがきより)」・ミャンマー人にとって、詩の力はとても大きい。だからこそ詩人は迫害されているー摘まれ続ける芽…それで萌えいづる言葉たち。その力強さ、失われた命の膨大さに呆然としました。この2年のクーデターで2,900名余の人々が死んだという。彼らの無念が、怒りが、殺された後も残る言葉に籠められている。息子が流した赤い血を花と例える父親の詩よ…。2024/11/29